熟練した技能を持つ外国人の在留資格で、事実上、無期限に滞在できる「特定技能2号」の対象となる業種がことし拡大されたことを受けて、新たに追加された分野で資格を得るための試験が20日から始まりました。
新たに対象となった分野で初めてとなる試験が行われたのは「産業機械や情報関連の製造業」で、大阪市内の会場では47人の外国人が、機械の使い方や労災を起こさないために注意すべきポイントなどについて日本語で筆記試験に臨みました。
熟練した技能を持つ外国人に与えられる「特定技能2号」の在留資格は、在留期間の更新に上限がなく、事実上、無期限に滞在できるほか配偶者などの帯同も認められています。
受け入れが可能なのは労働力が不足している業種で、これまでは「建設」と「造船関連」の2分野に限られていましたが、ことし6月「農業」などが追加され合わせて11分野に拡大されました。
20日試験が行われた「産業機械や情報関連の製造業」の分野で「特定技能2号」を得るには、今回の試験のほか3年以上の実務経験などが必要だということです。
滋賀県草津市で働くフィリピン人の35歳の男性は「技能実習の期間も含めて7年間日本にいます。試験は少し難しかったですができた気がします。今の会社の人は優しいので資格を得られたら家族を呼んで、ずっと日本で働きたい」と話していました。
「特定技能2号」の試験は今後、ほかの分野でも順次行われる予定です。
参考:NHK新聞 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231120/k10014263511000.html