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日本最新ニュース

介護職員 会話困る外国人8割 山形県、日本語学習支援へ

 県内で働く外国人介護職員の約8割が仕事に満足しているが、同じく約8割の職員は会話に困ることがある――。こういった実態が県の調査で浮き彫りとなった。調査結果を基に、県は来年度、職員の日本語学習や資格取得を支援する予定だ。

 県高齢者支援課によると、調査は8~9月、県内の介護事業所で働く外国人介護職員153人を対象に行い、回答率は92%だった。回答者の国籍別では、ミャンマーが51人と最多で、次いでベトナム26人、フィリピン20人など。

 仕事の満足度については「満足」と「やや満足」が合わせて80%で、理由は「職員が優しく仕事を教えてくれる」「仕事にやりがいを感じる」などだった。

 生活の満足度は計68%が「満足」「やや満足」と回答。「自然が豊か」「周りの人が優しい」などが理由だった。

 一方、普段の生活で日本語での会話に困ることが「よくある」「ときどきある」という職員が計79%いた。普段の生活で読み書きに困ることが「よくある」「ときどきある」も計88%に上った。

 日本語以外で困っていること(複数回答)では「給料の低さ」(19%)、「母国へ仕送りする金が足りない」(17%)、「生活習慣の違い」(15%)などが挙げられた。

 国家資格の介護福祉士を取得したのはまだ11%だが、これから取得を目指す職員が75%いた。

 県は県内の介護事業所の運営法人333法人にもアンケートを行い、76%から回答を得た。雇用のために必要な支援(複数回答)では「雇用後の日本語の勉強」(20%)、「雇用後の日本生活のルール」(同)などの意見があった。

 同課が、外国人材の受け入れ促進や支援の強化につなげようと、初めて調査結果を公表した。県は来年度、日本語学習から介護福祉士の資格取得まで、約10か月間の講座を県外国人介護人材支援センターに設けるなど、支援を拡充する予定という。同課は「充実した支援を実施することで、外国人材が本県へ定着するように目指したい」としている。

 

文章来源:読売新聞 山形ニュース https://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20231207-OYTNT50280/

  最終更新:2023/12/08  【印刷】  【キャンセル